種無しブドウをつくるhttp://www.yonemura.co.jp/main/engei/hyappan/zibe.htm よりジベレリンについて 動物にホルモンがあるように、植物にもホルモンがある。そのうちの一つにジベレリンがある。ジベレリンは、イネに馬鹿苗病という病気があって、この病気にかかった苗がひょろなが く、大きくなることから、その原因物質を追求して、日本の学者が発見したものである。このホルモンは発見の過程でも分かるように、植物の細胞を肥大させ、植物を大きくする生長促進 の作用がある。その他、植物の休眠を破ったり、開花を促進させたり、花粉なしで果実を肥大させるなど、多くの面白い作用もある。 今ではなじみ深いものになっている種無しブドウも、実はジベレリンのおかげなのだ。開花の前後に2回、花房をジベレリン水溶液につけると、種がないまま、果実は肥大し、しかも、早く収穫できるというわけだ。デラウェアという小房の品種が有名だが、最近は大粒の巨峯も種無しが出回っている。 花にも利用できるものが多い。たとえば、草丈を長くしたい時には、ジベレリンの水溶液を散布する。逆に伸びるのを抑えたいときは、植物体内でのジベレリンの生成を抑えたり、その作用を弱める働きがある生長抑制剤(別項参照)を散布する。もちろん、草丈の調節は、本来、栽培管理を上手にすることが第一ではあるが、薬でもある程度はできるのだ。 シクラメンやプリムラの蕾の小さいうちに、ジベレリン水溶液を散布すると、開花は見事に前進する。ツバキもそうだし、スパティフィラムなどのサトイモ科の植物も花が見事に早く咲く。キキョウの根やジャガイモに着けると、すぐに芽が動き始める。種子をジベレリン水溶液に浸してから、まくと発芽が早い。ほかにもいろいろ用途は広い。 このようなホルモン剤はすべて共通しているが、微量で反応するものであるから、注意書きをよく読んで、使うようにしたい。 http://www.kyowa.co.jp/bioworld/yutakana2.htm ジベレリンは、稲を異常に伸ばすバカ苗病という病気の研究が発端となり、日本で発見され世界的に有名になった植物ホルモンです。1926年に病原菌であるジベレラ・フジクロイというカビの代謝生産物で稲を伸長させる作用のある物質として発見されました。その後、ジベレリンはカビばかりでなく、植物の中に広く存在することがわかりました。このジベレリンを、ブドウの花につけると、できた実には種がありません。こうして種なしブドウをつくります。 協和発酵では、1958年に米国からジベレリンの製造技術を導入し、応用研究にも力を注ぎ、1959年に山梨県で初めて種なしデラウエアをつくりました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%99%E3%83%AC%E3%83%AA%E3%83%B3 ジベレリン(ギベレリン、英:Gibberellin、GA)とは植物ホルモンの1種の総称である。生長軸の方向への細胞伸長を促進させたり、種子の発芽促進や休眠打破の促進、老化の抑制に関わっている。また、オーキシンの作用を高めることも分かっている。 これまでに79種類以上が確認されており(現在も発見が続いており100種類以上に上る)、ジベレリンA1(GA1)~ジベレリンA79(GA79)と命名されている。 現在では、農薬として種無しブドウ、果実の落下防止、成長促進などに用いられることが多い。 |